シリンジ法ってどうなの?メリット・デメリットを正直にまとめてみた

体験談

妊活をしていると、「どうやって妊娠を目指すか?」という問いに、現実的に向き合わざるを得ない場面があります。

私たち夫婦は、セックスレスという事情があり、その中で見つけた選択肢のひとつが「シリンジ法」でした。

この記事では、シリンジ法とはどんな方法か? から、実際に使ってみて感じたメリット・デメリット、注意点までを正直にまとめています。

同じように悩んでいる方のヒントになれば嬉しいです。


シリンジ法とは?

シリンジ法とは、精液を採取して、専用の器具(シリンジ)を使い腟内に注入する方法です。医師の処置を必要とせず、自宅でできる妊活法として知られています。

性交を介さずに妊娠を目指せる方法として、以下のような方に利用されています。

  • セックスレスのカップル
  • 性交に心理的な抵抗がある方
  • タイミング法の補助として使いたい方

市販のシリンジキットもあり、比較的手軽に始められる一方で、タイミングの見極めや使い方には注意が必要です。


シリンジ法のメリット

1. セックスレスでも妊活ができる

私たちがシリンジ法にたどり着いたのは、セックスレスだったからです。

妊活=性行為が必須だと思っていた私にとっては大きな壁でしたが、シリンジ法を知って「これなら妊娠を目指せるかもしれない」と希望を持つことができました

性交が難しい状況でも妊活の選択肢があるという事実に、救われた気持ちでした。


2. 精神的なプレッシャーが軽くなる

排卵日が近づくと「今日はどうする?」と無言のプレッシャーが高まり、ギスギスする…。そんな経験ありませんか?

シリンジ法に切り替えたことで、排卵日=ストレスの日という空気が少し和らぎました

私たちは、生理アプリを使って排卵日通知を受け取るようにして、お互いの気持ちに無理なく向き合える工夫をしました。


3. 自宅でできて、コストも抑えられる

不妊治療は通院や費用の負担が大きいイメージがありますが、シリンジ法は比較的リーズナブルです。

市販のキットであれば数千円から始められ、病院に行く必要もなく自宅で手軽にできるのが魅力です。


シリンジ法のデメリット

1. 精子の取り扱いに戸惑うことも

最初は、精子を採取して注入する行為自体に心理的な抵抗がありましたし、衛生面の不安もありました。

▷ シリンジ法の基本的な手順

  1. 精子の採取
     パートナーが専用容器や清潔なカップに採取(事前に手洗い必須)
  2. シリンジに吸い上げる
     精液は10分程度待つと粘液から液状になり吸い上げやすくなる
  3. 体勢を整える
     女性は仰向けでクッションやバスタオルを活用してやや高くする
  4. ゆっくり注入する
     痛みが出ないように慎重に腟内へ注入
  5. 注入後は安静に
     注入後10分程度はそのまま横になって安静に

▷ 衛生管理の注意点

  • 使い捨て器具を選ぶのが安心
  • 使用前後の手洗いを徹底

一体型タイプのシリンジが使いやすく衛生的でおすすめです。


2. 医師のサポートが受けられない

自己流での妊活になるため、「合っているのか不安」「なぜ妊娠しないのかが分からない」という悩みも出てきます。

特に、排卵日がずれていたり、他の不妊要因がある場合は、シリンジ法では妊娠に至らない可能性も。

私たちも、数周期試しても妊娠に至らなかったため、早めに不妊外来に相談することにしました。

「セックスレス以外に原因があるかもしれない」と感じたら、早い段階で専門医のサポートを受けることをおすすめします。


シリンジ法を試すときの注意点

  • 排卵日の正確な把握が大前提
     (排卵検査薬・基礎体温・おりものの観察などを併用)
  • 器具の衛生管理は徹底する
  • パートナーとの話し合いを大切にし、無理のない範囲で行う

おわりに

妊活にはさまざまな方法がありますが、すべてのカップルに同じ方法が合うわけではありません。

私たちにとってシリンジ法は、「妊活を続けるための橋渡し」のような存在でした。

「性交が難しい」「プレッシャーで辛い」そんな方にとって、自分たちのペースで妊活を続けるための選択肢になるかもしれません。

無理せず、自分たちに合う方法を探していく中で、少しでも気持ちが楽になる方が増えることを願っています。

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